08-01 著者:admin
滋賀県近江八幡市の伊崎寺で1日、比叡山を巡る「百日回峰行(ひゃくにちかいほうぎょう)」を終えた僧侶が切り立った岩場から約7メートル下の琵琶湖に飛び込む修行「伊崎の棹(さお)飛び」があった。7都県の20~50代の僧侶12人が岩場に設けられた角材(長さ約14メートル)の先端まで1人ずつ進み、手を合わせて飛び込んだ。
伊崎寺は比叡山延暦寺の修験道場として知られる。棹飛びは人々の願いをかなえるため自らを犠牲にする「捨身(しゃしん)の行」とされ、1100年以上前の平安時代ごろから続いているという。
大津市の金蔵院から初めて参加した小森文誠(ぶんじょう)さん(28)は6月、能登半島地震で被災した石川県珠洲市でボランティア活動をしたといい「一日も早い復興を願いながら飛びたい。復興が進み一人一人の笑顔が増えれば」と語った。