08-01 著者:admin
共働き家庭の小学生らを預かる放課後児童クラブ(学童保育)について、東京都は独自の認証制度を2025年度にも創設する。需要が高まる一方で受け入れ環境に差が生じており、要件を満たす施設に「お墨付き」を与えることで、質の向上を図るのが狙い。都は1日、有識者らによる制度検討会の初会合を開催。
都は24年度に関連予算約1億円を計上した。学童保育の運営実態や職員の体制、利用者のニーズを調査する。一定の条件を満たす施設に優遇策を実施するといったインセンティブ(動機づけ)の導入も検討する。自治体独自の認証制度は全国的にも珍しい。
東京都学童保育協会の中山勇魚副会長は取材に対し「都では詰め込み型の学童が増え、子どもがやりたいことをやれない施設もある。楽しく、学びがあふれる学童を増やすきっかけになれば」と制度に期待を示した。職員の待遇も課題に挙げ「続けたい人が続けられる仕事にしてほしい」と求めた。