吉田 恒

【為替】3年連続「7月の円高」はあるのか?

・7月第1週の米ドル円相場は、1ドル=162円手前まで米ドル高・円安が進んだ。6月下旬以降、1ドル=160円を簡単には割らない円安水準で推移しており、日米10年債利回り差では説明できないレベルだ。 ・...

【為替】7/8~7/12の米ドル/円を予想する

先週(7月1日週)の振り返り=米ドル高値更新、162円直前まで続伸 先週の米ドル/円は、週明けにトランプ氏の米大統領返り咲きの可能性が高まったとの思惑などから、米金利が大きく上昇したことを手掛かりに米...

【為替】これまでと違う米ドル/円と金利差のかい離

過去の「金利差とのかい離」事情とは違う 米ドル/円と日米金利差のかい離が最近のように大きく広がったのは、過去10年余りの中で、2020年初めのいわゆる「コロナ・ショック」のケースは別にしても何度か見ら...

【為替】「円安170円」が実現する条件とは?

5年MA、金利差、投機円売りとの関係を検証 5年MA まずは、米ドル/円と過去5年の平均値である5年MA(移動平均線)との関係を確認してみよう。米ドル/円の5年MAは足下で125円程度。このままのペー...

【為替】「トランプ・ラリー」再現説への疑問

「トランプ・ラリー」前との違いとは? 2016年11月の米大統領選挙で、共和党のトランプ候補がまさかの勝利となる「まさトラ」が現実になると、主にトランプ候補の選挙公約であった大型減税への期待から米金利...

【為替】「行き過ぎ」懸念強まる投機円売り

投機円売りはまだ続くのか?円安の行方を左右 投機筋の代表格であるヘッジファンドの取引を反映しているCFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円ポジションは、6月25日時点で売り越し(米ドル買い越し...

【為替】財務官人事は介入政策に影響するか?

「神田介入」と「中尾介入」はほぼ同じ 神田財務官は、2022年以降の円安阻止介入局面で陣頭指揮を取っている。それ以前の介入では、2010~2011年の円高阻止局面で、陣頭指揮を取ったのは当時の中尾財務...

【為替】軒並み金利差からかい離するクロス円

クロス円の買いの中心は日本の個人投資家? 豪ドル/円など主要なクロス円も、軒並み金利差から大きくかい離した形で円安が広がっている。共通しているのは、金利差からのかい離は米ドル/円と同様に5月以降一段と...

【為替】1ドル=160円は円安の通過点か終点か?

・6月17日週の米ドル/円はほぼ一本調子で上昇し、160円に迫る展開となった。日米10年債利回り差は縮小しているにもかかわらず円安が進むのは、投機筋の円売りが積み上がっているためだ。 ・6月20日に米...

【為替】「行き過ぎ」懸念が強い総合的円安

2015年「黒田円安」終了前夜とほぼ同様の行き過ぎた円安 日銀が公表した円の総合力を示す5月の実質実効レートは68.65に下落し、過去最低を更新した(図表1参照)。この実質実効レートには、過去5年の平...